建設年収マップ

プラントエンジニアリング大手3社の平均年収比較|日揮・千代田・東洋の最新有報データ

プラントエンジニアリング大手3社の平均年収比較|日揮・千代田・東洋の最新有報データ

プラントエンジニアリング大手3社の平均年収を、2026年3月期の有価証券報告書を基準に比較します。

結論からいうと、提出会社の平均年間給与は千代田化工建設が約1,079万円、日揮ホールディングスが約974万円、東洋エンジニアリングが約920万円です。

ただし、日揮ホールディングスは持株会社であり、掲載値はグループ全体や現場の施工管理職だけの平均ではありません。会社名の順位だけで転職先を決めず、職種・等級・勤務地・出張手当まで確認する必要があります。

この記事は、建設会社の給与水準を業界別に整理する建設年収マップのプラント編です。

プラントエンジニアリング大手3社の平均年収

会社 平均年間給与 平均年齢 平均勤続年数 単体従業員数
千代田化工建設 1,079.3万円 42.3歳 14.3年 1,661人
日揮ホールディングス 約974万円 44.6歳 12.8年 245人
東洋エンジニアリング 約920万円 42.4歳 15.3年 973人

数値は各社の2026年3月期有価証券報告書に記載された「提出会社の状況」を参照しています。平均年間給与には賞与や基準外賃金が含まれます。

セツビズ

この表は会社単体の平均です。現場の施工管理、設計、調達、管理部門では給与構成が違うため、自分の想定年収とは分けて見てください。

3社の年収を比較するときの注意点

日揮は持株会社の平均

日揮ホールディングスの単体従業員数は245人です。実際に国内外のEPC業務を担う事業会社を含めた連結従業員数とは母集団が異なります。

そのため、日揮ホールディングスの平均年収を「日揮グループで働く施工管理全員の平均」と読むのは正確ではありません。応募する会社が日揮グローバル、日揮、日揮ホールディングスのどれなのかを求人票で確認しましょう。

平均年収は若手の想定年収ではない

3社の平均年齢はいずれも42歳前後です。20代や施工管理未経験者の初年度年収が、表の平均額になるわけではありません。

平均年収から年代別年収を機械的に逆算すると、役職構成や海外勤務手当、賞与変動を反映できません。本記事では根拠の弱い年代別推定を掲載せず、開示された実績値だけを比較しています。

海外勤務と出張で支給額が変わる

プラント案件は国内建築工事と比べて、海外駐在、長期出張、現地手当が年収に影響しやすい仕事です。一方で、家族帯同、治安、時差、帰国頻度など生活面の負担もあります。

求人票を見るときは基本給だけでなく、次を分けて確認してください。

  • 賞与の算定方法と直近実績
  • 時間外手当が別支給か
  • 国内・海外出張の日当
  • 海外駐在手当と住居費
  • 帰国休暇と渡航費
  • 現場勤務と本社勤務の給与差

千代田化工建設の平均年収

千代田化工建設の2026年3月期平均年間給与は1,079.3万円です。平均年齢42.3歳、平均勤続年数14.3年で、3社の開示値では最も高い水準でした。

前年度比では4.0%増と開示されています。ただし、全員が同じ割合で昇給したことを示す数字ではありません。職種別の採用条件はキャリア採用ページや個別の求人票で確認する必要があります。

転職時は、LNG・化学などのプロジェクト経験、プロジェクト管理、設計、調達、試運転、安全管理といった経験が募集職種にどう接続するかを整理しましょう。

日揮ホールディングスの平均年収

日揮ホールディングスの2026年3月期平均年間給与は約974万円です。平均年齢44.6歳、平均勤続年数12.8年でした。

注意したいのは、提出会社が持株会社であることです。単体従業員数が245人のため、国内EPCや海外EPCの実務担当者を含むグループ全体の給与水準とは一致しません。

日揮グループの求人を比較するときは、会社名と配属部門に加えて、国内案件か海外案件か、設計・調達・建設のどこを担当するかまで確認してください。

東洋エンジニアリングの平均年収

東洋エンジニアリングの2026年3月期平均年間給与は約920万円です。平均年齢42.4歳、平均勤続年数15.3年、単体従業員数973人でした。

前年度の約958万円からは低下しています。平均年収は賞与や人員構成でも動くため、1年だけで待遇が悪化したと断定はできません。複数年の推移と募集職種の条件を合わせて見るのが適切です。

プラント業界で年収を左右する5つの要素

1. 担当する工程

プラントはEPC、つまり設計・調達・建設を一体で進めます。同じ会社でも、プロジェクトマネジメント、設計、調達、建設管理、試運転では必要な経験が違います。

2. 国内案件か海外案件か

海外案件では語学力だけでなく、契約、現地法規、異文化環境での調整力が求められます。手当で年収が上がる可能性がある一方、働き方の負担も確認が必要です。

3. 保有資格

施工管理技士、技術士、電気主任技術者、建築士などは、担当業務や求人によって評価されます。ただし、資格だけでなく大型案件での担当範囲を具体的に説明できることが重要です。

4. プロジェクト規模と役割

担当した工事金額だけでなく、何人を調整し、どの工程を管理し、どんな問題を解決したかが転職時の評価材料になります。

5. 会社の業績と賞与

平均年間給与には賞与が含まれます。大型案件の採算悪化や受注時期によって、年度ごとの平均額が変動することがあります。

プラント施工管理が転職前に確認する項目

確認項目 面談で聞く内容
配属会社 持株会社か事業会社か
担当領域 設計、調達、建設、試運転のどこか
案件地域 国内中心か海外中心か
出張 年間日数、1回の期間、帰省頻度
給与 基本給、賞与、残業、出張・駐在手当
休日 現場の休日、代休取得、帰国休暇
評価 資格、英語、PM経験がどう反映されるか

求人票だけで分からない場合は、複数の転職エージェントから同じ会社の情報を集めると条件差を見つけやすくなります。施工管理向け転職エージェントの比較転職エージェントを複数登録する方法も参考にしてください。

まとめ

2026年3月期の提出会社ベースでは、プラントエンジニアリング大手3社の平均年間給与は千代田化工建設、日揮ホールディングス、東洋エンジニアリングの順でした。

ただし、日揮は持株会社の数値であり、3社を完全に同じ条件で比較できるわけではありません。平均年収は企業研究の入口として使い、実際の転職判断では応募会社、職種、等級、出張・駐在条件、手当を確認してください。

公的情報・確認先

記事の判断材料として確認する公的情報です。個別企業の求人条件やサービス内容は変わるため、応募・申込み前に勤務先や各サービスの公式情報も確認してください。

確認日:2026年7月28日